2019.09.11
上越市大潟区で、2階のお部屋の天井に雨染みを見つけ、雨漏りに悩んでいたI様。昨日のブログで既設の瓦の取り外し~撤去の様子をご紹介させていただきましたが、いよいよ板金屋根の工事が始まりました。昨日の解体工事の工程はコチラをご覧ください 淀の打ち替え 屋根の軒先に「淀」と呼ばれる木材…
上越市五智にお住まいのお客様より、「雨が降るたびに、天井の染みが気になっている」とご相談をいただき、現地調査へお伺いしました。
今回のお住まいの屋根には、築27年のガルバリウム鋼板が使用されています。ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛を組み合わせためっきによって錆を抑える屋根材ですが、現在では、マグネシウムを加えて耐食性をさらに高めた「SGL」も使用されています。SGLでは、マグネシウムの働きによって、より緻密な保護皮膜が形成され、従来のガルバリウム鋼板よりも高い耐食性を実現しています。
今回使用されているのは20年以上前のガルバリウム鋼板で、現在のSGLとは異なる改良前の仕様です。さらに海に近い沿岸部という立地であることから、長年の潮風に含まれる塩分によって、屋根材や金属部材の錆・腐食が進んでいる可能性も考えられました。沿岸部では、塩分などの腐食原因物質が金属に付着することで、腐食が進行する場合があります。
また、上越地域では冬になると積雪や凍結の影響で屋根工事が難しくなるため、「本格的な冬を迎える前に原因を確認し、必要な対応を済ませておきたい」とのご希望もありました。そこで今回は、屋根材や板金部分を中心に、長年の使用による錆や腐食の状態、雨漏りにつながっている箇所がないかを詳しく確認していきます。
屋根を確認すると、ステンレス製の雪止めアングルと、既存のガルバリウム鋼板が接触している箇所に錆びが確認されました。異なる種類の金属が接触した状態で雨水などの水分が介在すると、金属同士の電位差によって電食が起こり、組み合わせによっては一方の金属の腐食が進みやすくなることがあります。
今回の現場では、雪止めアングルと接触するガルバリウム鋼板に錆が見られ、写真の丸で囲んだ部分では表面に腐食が進行していました。このような腐食がさらに進行すると、屋根材に穴が開き、雨水が浸入して雨漏りにつながる可能性があります。
唐草や鼻隠しといった屋根まわりの金属部材にも、錆の進行が確認されました。内陸部に比べて沿岸部のエリアでは、潮風に含まれる塩分が金属を少しずつ腐食させるため、こうした環境では早めのメンテナンスが重要です。
今回の現場では、これらの部材に改良前のガルバリウム鋼板が使用されており、塩害による腐食が進んでいる状態でした。沿岸部は塩害による金属劣化が早いため、内陸部以上の早期対策が必要です。今回の腐食状況からも、これ以上の被害拡大を防ぐための「修繕のタイミング」を迎えていると言えます。
今回は、上越市五智にお住まいのお客様より「雨が降るたびに天井の染みが気になる」とのご相談をいただき、現地調査を行いました。
既存のガルバリウム鋼板の屋根を調査したところ、塩害による金属部材の腐食が確認され、雨漏りの原因となっていることが分かりました。そこで、今後の塩害による錆びや雨漏りを防ぐため、塩害に強いステンレス屋根への葺き替えをご提案いたしました。
実際の施工の様子や、ステンレス屋根への葺き替え後の仕上がりについては、施工編にて詳しくご紹介します。あわせてぜひご覧ください。
私たち街の屋根やさんでは、雨漏りや塩害による屋根の劣化についても、地域の環境や建物の状態を踏まえて対応しております。現地調査は無料で行っておりますので、沿岸部にお住まいで、ガルバリウム鋼板やトタンなどの金属屋根の錆び・腐食、雨漏りなどが気になる方は、お気軽にご相談ください。
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