上越市中央3丁目地内で屋根の錆びと雨樋の破損のご相談を受け現地調査
上越市中央は、一般的に旧市町村名で「直江津」と呼ぶ人が多い、海の近くの地域です。
沿岸部の地域では、今であればステンレスの屋根をおススメしますが、数十年前は一般的に
「トタン屋根」と呼ばれる亜鉛メッキが施されたカラー鉄板を使うケースが殆どであったと伺ってます。
弊社の先代からも、ステンレスが一般的な屋根材として認知され、コストの面でも積極的に使えるようになったのは昭和50年代からという話を聞いた記憶があります。
沿岸部であるため、予想以上に屋根の錆びが進行してました。
瓦棒葺き屋根の軒先が錆で欠損しています。
軒先は、屋根の面積の大小はあれど、降った雨が雨樋を伝わって排出する水下部分となるため、多くの水量の影響を受けます。
従って、雨が降り終って晴れた後でも、一番最後に水が切れて乾燥状態になる場所となるため、錆びの進行が早まってしまう箇所です。
最近のお宅は「霧除け」と呼ばれる、雨の室内への浸入を防ぐためにサッシ上に設ける小屋根を造るお宅は多くありませんが、昭和の時代は多くのお宅に「霧除け」を付けてあります。
「霧除け」屋根の部分も錆が出ています。
軒先は、塗装が剥がれてしまった影響も受け、錆びが進行しています。
一般的に呼ばれる「トタン屋根」のカラー(塗装)の部分が剥がれた状態です。
「雨樋も外れてしまっている」とのご相談で、写真の通り垂れ下がっている状態でした。
屋根を造るために「タルキ」と呼ばれる屋根の骨材の材料をどのお宅にも用いますが(サイズは幅45ミリ×高さ45~90ミリくらいの木材が一般的です)、
鼻隠しと呼ばれる軒先の木材を取り付けずに、タルキを見える状態にした和風なイメージが多い年代に建てられたお住まいだったようです。
木材(タルキ)が露出しているため、雨樋を支えている金具の釘が、木材の腐食により外れていることが原因でした。
合わせて、本屋からの竪樋の水が屋根を伝わって下屋の軒樋に流れ出る仕掛けがしてあるのですが、軒樋に流すために90度に角度をつけたエルボという部材が外れてました。
これにより、本屋からの水が一気に屋根の端部に流れ出てしまうことになってました。
本屋の雨水が屋根上で流れ出てしまい、水が回ってしまうことが悪循環となり、屋根の軒先のタル木の腐食も進んでしまったようです。
水はご承知の通り低い方にしか流れていきませんので、この写真のように中央部が高くなってしまった軒樋では効果が果たせません。
外壁にもチョーキングなどの劣化が進んでいるため、手当てが必要であるというお話をさせていただきましたが、築年数の経過や、世帯の家族構成なども鑑み、改修のご提案はお客様のニーズもくみ取りながら、改修計画の提案をいたします。
8時~18時まで受付中!
0800-800-4373